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横断歩道

ノー上着、ノーネクタイの国会答弁って、何か緊張感無いですね。
小泉首相だけは、いつもと全く雰囲気変わらないけど。(←ずいぶん回りくどい皮肉だな)


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住宅街を車で走っていた時の事。
信号の無い横断歩道の前、こちらを見ながら楽しげに手を振る、数人の子供の姿を見つけました。
背格好からして、皆、小学校に上がるか上がらないかくらいの歳です。
危ないかな? と思いましたが、子供達はこちらを見ていますので、いきなり飛び出して来る事は無いでしょう。が、一応念のため、スピードを緩めました。
そして、笑顔の子供達を眺めながら、こう思いました。変わった遊びだな、と。

子供はよく、大人には理解出来ない遊びを思いつきますよね。今回のは僕には意味は解りませんが、きっと『通過する車に手を振るゴッコ』なのでしょう。
手を振り返してあげた方がいいかな? とも思いましたが、そこは周囲の見通しの悪い住宅地、注意を逸らすのは危険と思い、やめておきました。

手は振らないものの、せめて笑顔で通過してやろうと思い、僕に出来る精一杯の笑顔で子供達を見つめます。
そして子供達の横を通り過ぎる瞬間の事です。全開にした車の窓から、子供達の声が聞こえて来たのです。

「え~?」

一瞬、耳を疑いました。子供達の声、それがまるで何かを失ったかの様な、落胆に満ちた声だったからです。
僕の笑顔が足りなかったのか、それともやっぱり手を振った方が良かったのか。
少し罪悪感を感じながら、バックミラーを覗きました。その向こう、子供達は車が通り過ぎたにも関わらず、真っ直ぐに伸ばした手を下げずにいます。
その瞬間、ようやく気が付きました。
子供達がしていた行為、それは車に手を振っていたのでは無く、手を『挙げて』いたのです。

『横断歩道は手を挙げて渡りましょう』

小学校に入ったばかりの頃、習った事です。
あの子供達は、きっと横断歩道を渡ろうと、学校で習った通りに手を挙げていたんですね。なのに、そうと気づかず、横断歩道の前で止まってあげられなかった自分・・・。
きっとあの子供達、車が止まらなくてがっかりしたでしょうね。

ごめんね、みんな。次は必ず止まるからね。

そして、それを子供達に教えた学校の先生、マジですみませんでした。



でもね、子供達。出来れば次は、もうちょっと真面目な顔で手を挙げて貰えないかな?
あんなに楽しげにはしゃぎながら手を挙げられても、渡ろうとしている様に見えないから。
by crystalgem | 2005-06-04 21:24
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