人気ブログランキング | 話題のタグを見る

車中の蜘蛛

色々と言う人もいるでしょうが、僕は自分の中で納得していますので、批判なんて全くありません。
だから、心から素直にこう言えます。

中日ドラゴンズ、優勝おめでとう♪

そして、素晴らしいプレイを魅せてくれたファイターズ、本当にお疲れ様でした。
どちらのチームも、最高に素敵でしたよ!(笑)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


公務員共との打ち合わせに向かう車内、助手席の後ろに座りながら、ぼーっと外を眺めていました。

ハンドルを握るのは僕の同僚。そして助手席に座るのは、僕の部下。
これからの打ち合わせの重たさを感じてか、誰も一言も喋らず、ただラジオだけが何やら賑やかな音楽を奏でています。
空を覆うのは、重たくどんよりとした黒い雲。今にも泣き出しそうなその空気は、まるでそのときの僕の心理を、投影しているかの様に思えました。

ふと前を観ると、助手席のヘッドレストに、一匹の小さな蜘蛛の姿。
何しろ虫嫌いの僕、全身緑の蛍光色のその蜘蛛を観て、思わず背筋がゾワッとしました。

ティッシュで摘んで、窓から放り投げるか?

一瞬そう思いましたが、良く考えてみたら、その蜘蛛がいるのは助手席のヘッドレスト。何かの拍子で落ちない限り、僕の方に来る事はありません。
それにその蜘蛛の動きを観ていると、ヘッドレストを回り込み、今にも助手席に座る部下の頭に飛び乗りそうです。
もしも本当にその蜘蛛が部下の頭に乗り移り、部下がその事に気づいたなら・・・。

 蜘蛛飛び乗る → 部下びっくりする → 一瞬パニックになるが、すぐに落ち着く → 車内の雰囲気が和む♪

そんな事を想像しながら、ちょっぴりニヤリ。
ってまあ、何しろ相手は蜘蛛ですし、そんなに計算通りに動いてくれる筈も無いのですけどね?
でも、本当にそうなってくれたら楽しいな~、そんな事を思いながらじっとその蜘蛛を観察し続けました。

が、何分待とうとも、ただヘッドレストの周りを歩き回るだけの蜘蛛。
一体何が目的でここにいるのか、これから何をするつもりなのか、ただグルグルと同じ場所で動き続けるだけなのです。
そんな蜘蛛を眺めながら、次第に眠気が差してくるのを感じました。

でも目的地はもうすぐそこだし、眠る訳には行かないな・・・。
しかしどうにも耐えきれず、5分だけ、そう心に誓い目を閉じました。

外から聞こえて来るエンジン音、そしてラジオから流れるパーソナリティーの声。
暖かな車中は体にも心地よく、油断すればそのまま深い眠りに落ちてしまいそうでした。
なので、そっと目を開きます。すると・・・。


何と目の前に、先程の緑色の蜘蛛!
何故か僕の目の前ほんの10㎝の位置で、空中に浮かんでいたのですよ!(驚)



咄嗟に突き出す左手。恐らくそこにあるだろう蜘蛛の糸を断ち切ろうと、ぶんぶんと振り回します。
しかし一体どういう事か、全く手応えは無し。
恐怖から右手を持ち上げると、緑色の蜘蛛に向かい、思い切り払いました。

と、瞬間に目の前から消え失せる緑色の蜘蛛。
慌てて探しますが、周囲にその姿は無く、見えなくなった恐怖からまた周囲を探し回りました。

いない・・・いない、いない、どこにもいない! 一体どこへっ?!(焦)

目の前で叩き落としたのだし、何よりここは車の中、どこにも消える筈は無いのですよ。
だから、絶対に傍にいる筈。
もしも毒蜘蛛だったら大変ですし、とにかく気持ちが悪かったので、意地でも探し出すつもりでした。

と、ふと下げた視線の先、僕のズボンの上に緑色の蜘蛛!


ぎゃああああああっ!!!(泣)


心の中で泣き叫びながら、自分の大腿部を思い切りパンチ!
そしてパンパンとズボンを払うと、全身から一気に力が抜けて行くのを感じました。

数分後、辿り着いた公務員共のいる会議室。
精気無く席に着く僕に、その場で発言する気力は、殆ど残されていませんでした。



- 部下の頭にくっついたら面白い♪

あの蜘蛛は、そんな事を考えていた僕に、罰を与えようとしていたのでしょうか?(涙)






本日作ったのは、この1品だけです。



[大根ともつと油揚げの煮込み]
車中の蜘蛛_d0044012_233369.jpg

昨日に引き続き、今朝のうちに作っておいたメニューです。
帰宅したら温めるだけのこのメニュー。時間を置いておいたお陰か、しっかりと中まで味が染み通って、なかなかの味わいです♪



出来れば、普通の時間に食べたかったけど。(本当の帰宅時間が知りたい人は、昨日の記事のコメントの返事の時間を観て下さい:汗)
by crystalgem | 2007-11-01 23:59
<< ぶつ切り店内アナウンス 神無月祭りは如何? >>