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偽善者の本音

3月15日の段階で、今月の残業時間が既に80時間近いのですが、これって普通ですかね?

何でもいいけど、今度の週末は休みたいな~(心から:涙)。


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今日の昼休み、近所のスーパーに食料の買い出しに行ったときの事です。

買い物かごに適当な食料をぶち込み、足早にレジへと向かいます。(←あまり寝ていないので、少々荒れ気味の男:笑)
そして、もっとも空いていそうな列に並び、目の前のお客さんの顔に視線を向けました。
そこにいたのは、60歳くらいのお婆さん。今日の昼食と夕食用でしょうか、かごには沢山の食料が詰め込まれていました。

これは時間がかかりそうだな~。そう思いながらも、黙って順番が来るのを待ちます。

そうして、ようやく回って来た、僕の前にいたお婆さんの順番。
レジのおばさんの手により、次々と読み込まれて行くバーコード。そして、その様子をじっと見つめるお婆さん。
お婆さん、全ての商品が左から右へと流れたのを確認すると、表示された金額をちらり。そして、財布から壱万円札を抜き取りました。

そして次に、財布に入っていた全ての小銭を左手へ載せます。
何となく覗き込むと、そこには5百円玉が1枚、10円玉が6枚ありました。
レジに表示された金額は4,769円、そして小銭の合計は560円・・・残念ながら、小銭の出番は無かった様ですね。

勿論、このまま小銭を財布にしまうのだろう、そう思いました。
が、一体何をしているのかそのお婆さん、小銭をじっと見つめたまま、微動だにしなくなったのですよ。


・・・? あの、その小銭、使えませんよ? いや、本当に(汗)。


が、その後数十秒間に渡り、固まったかの様にじっと考え続けるお婆さん。
僕の心の叫びなど無視するかの様に、小銭を見つめ続けています。

そんなお婆さんの様子を見ながら、『壱万円からで宜しいですか?』の声も掛けられずに、一緒に固まっているレジのおばさん。
そして、二人の様子を観察し続ける僕・・・。

何故か解りませんが、凍り付き、固まる時間。。。


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僕は基本的に、お年寄りは全て平等に敬う様にしています。

お年寄り。年長者。
そんな人々を、僕らよりもずっと長く生きているというだけで、充分に尊敬に値する存在なのだと、常々そう思って来たからです。
だから、困っていたら手を差し延べてあげたいし、歩けずにいたら負ぶってあげたいと思っているのです。

僕らの知らない過去を知っている・・・それだけで、お年寄りは僕らよりも遥かに尊い存在なのですよ!(本気)

僕らが生まれる十年前。その確実な歴史を知っているのは、あのお婆さん達、お年寄りだけ。
教科書を読むだけでは決して知る事の出来ない、本当の真実を知っているのは、彼らお年寄りだけなのですから。

 だから、お年寄りを蔑ろにする、最近の若者達に腹が立つ。
 本当に尊いもの、それを蔑ろにする行為! それに、心の底から腹を立てているのです!!!(怒)

お年寄りは確かに動作も鈍い。反射も遅い。
でも、そんな事に腹を立てるのは間違い。歴史の重さが、彼らの体を縛っているのだけなのですから。
動作が鈍いのは、それだけ知識の量が重たいと思えば良い。その重たい歴史の生き字引を守るのは、僕らの使命なのですから!

お年寄りを馬鹿にする人間は、脳味噌の軽い野蛮人。
僕は常々、そう思い、お年寄りたちを敬って来たのです。


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が、今は昼休み、そして僕は昼食前。
最近あまり寝ていない。そして今は昼休み。そして僕は昼食前。
時を刻む時計の針。

僕は最近あまり寝ていない。
そして昼休み。時計の針は決して休まず、確実に時の流れを知らせている。
目の前には、小銭を手に固まる老女。

僕は最近あまり寝ていない。そして、刻々と迫る昼休みの終わり。。。



正直、その老婆に、後ろから蹴りを入れてやりたくなりました。(←おっ、おい:汗)
by crystalgem | 2007-03-15 23:37
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