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紙だけが知る歴史

今日の朝刊の一面。

『札幌で世界最古の海牛の化石発見!』

こんな都会で、化石が発見されたのも驚きですが、それが世界最古とは・・・。
本当に貴重なものって、意外と足下にあるのかもしれませんね。


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今日の仕事にどうしても必要だったので、倉庫から、かなり昔の資料を引っ張り出して来ました。

埃にまみれたファイルを開き、その中から一枚の図面を引っ張り出します。
自分のデスクには、あまりにも大きすぎるその「A0(841㎜×1,189㎜)」の図面。
オフィスの会議テーブルに持ち込み、一杯に広げました。

・・・成る程、こうすればいいのか。

眺めた瞬間、溜め息を付きました。
そこに描かれた方法、そのあまりの見事さに、感心したからです。
コンピューターも無かった時代、その時代の人々は、きっと苦労してこの図面を引いたのでしょうね。


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過去の資料から得られる事は、数多くあります。
例えばそれが、今では考えられない様な計算方法を採っていたり、それが実は今抱えている厄介な仕事の解決法だったり。
たまに出て来る「旧漢字」には、「これっていつの時代の図面だよ~(汗)」なんてはしゃいでみたり(笑)。

昔の人、本当にありがとう、な気分です♪


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そうして必要なデータを頭に叩き込み、その図面を元の通り折り畳もうとした時のことです。

過去に付いていた「折れ線」を辿りながら、慎重にその紙を畳んで行きます。
そしてある程度畳んだところで、ふと手が止まりました。

・・・何故ここに「谷折り」がある?

取り出した図面を、元の通りに折り畳もうとしているだけ。
なのに、どんな折り方をしても、そこに刻まれた折れ目の通りに畳めないのですよ。

解らないながらも、もう一度その図面を広げ、折れ目のパターンを解析しました。
そして、「今度こそ!」と思いながら、その図面を折り畳んで行きます。
が、また途中で訳が解らなくなって・・・(汗)。


何なんですか、この図面?!


変です、どう考えても変です!
だってその図面、どんなパターンで折り畳もうとしても、決して元の通りにはならないのですから!(泣)

今日、仕事で広げる瞬間まで、ちゃんとファイルに収まっていた図面。
元に戻せないなんて、普通に考えたら、あり得ない事です。
暫く頭を悩ませた挙げ句、同僚に声をかけました。

「おーい、ちょっとここに来て、これ畳んでみて♪」(←何故かちょっと意地悪な笑顔で:笑)

僕の声に近づいて来た同僚に、事情を説明します。
すると同僚、笑いながらそれ(図面を折り畳む)にチャレンジしました。
が、数分試して、

「・・・これ、どうやったら畳めるんですか?(泣)」

結局、同僚もギブアップ。元の形に戻す事は出来なかったのです。
同僚の情けない表情に少し笑いながらも、その作業を自分でやる事を決意しました。
じっと図面を見つめます。そして、そのパターンを完璧に頭に叩き込むと、息を止めて図面に手を掛けました。

ここをこう折って、ここで逆に畳んで、ここの斜めのラインに沿って左側から・・・は違うから、右側のこっちを先にして、ここから上に・・・

そうして図面の折り畳み作業を続ける事、十数分。
流石にイライラして来ました。


どうして過去の人は、この図面を「ミウラ折り(※知らない人はググッて下さい)」にしてくれなかったのだろう?


そんな事まで考え始めます。
そうしてチャレンジを続ける事、更に数分。遂に我慢が限界に達しました。

ただでさえ今は忙しい時期なのです。こんな馬鹿な事に付き合ってはいられません。
だって今は、本当に1分さえも惜しい時期なのだから!(泣)

これはもうどうしようも無い。そう悟り、図面を「折れ目」に逆らって折り始めました。

この図面に刻まれて行く、新しい折り目。
不本意ですが、仕方ありません。だって、今は本当に時間が勿体無い時期なのですから。

・・・と、そこで思いました。
この図面に付いていた、縦横無尽な折れ線。それは本当に、最初からあった「正しい折り方」だったのか? と。

この図面に刻まれた、様々な折り目。
それを冷静に考えてみると、その図面が収まっていたファイルとは、大きさが一致しないのです。

普通に考えれば、ファイルがA4だったなら、図面もその通りに折るでしょう。
が、その図面に刻まれた折れ線の数は、明らかにそれよりも多かったのです。
その時です、唐突に思いました。

もしかしたら・・・この折れ線の数は、


今までこの図面を広げて来た人々の歴史なのでは?


と。

過去にこの図面を広げた人の数は解りません。
その殆どの人が元の通りに折り畳んでいたとしても、中には横着な人物もいて、適当に新しい折り目を作った人だっていたでしょう。
そうして新しく作られた折り目が正しいと信じて、更にその折り目を深くしてしまった人だっていたでしょう。
繰り返し、繰り返し折られて来たこの図面の折り目。

過去の折り目を見付けて、その通りに折ろうとして、失敗してしまった人。
その失敗してしまった折り目が正しいと思い込み、更にその前の折り目をも見付けてしまった人が、苦心して付けた折り目。
そんなものが重なり合い、今の折り目が出来たのだとしたら・・・。


この図面が作られた当時の折り方が出来る人なんて、絶対にいない!


・・・。

今日、新たに僕が付けた折り目。
この図面を、次に開いた人物は、果たしてその通りに折り畳む事が出来るのでしょうか?
それとも、過去に遡り、本来あるべく姿に戻す事が出来るのでしょうか?




見えない、この図面の未来。それを知っているのは・・・たぶん、この一枚の図面だけです。







今日は早く帰って来たので、手料理やっちゃいました♪
・・・って、実は明日早いので、早く帰って来ただけなのですが(汗)。
まあいいや。行ってみましょう!

本日のメニューは「カレーカルボナーラ」です。



【所要時間】
・20分

【材料】
・パスタ(1人分)
・塩(適量)
・薄切りベーコン(2枚)
・にんにく(1片)
・オリーブオイル(大さじ1)

[パスタソース]
・卵黄(1個)
・生クリーム(大さじ1)
・牛乳(大さじ2)
・パルメザンチーズ(大さじ2)
・カレー粉(小さじ1)
・塩(少々)
・粗挽きブラックペッパー(少々)
・パセリ(少々)

【作り方】
・フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたにんにくを炒め、そこにベーコンを投入します。
・どんぶりに、卵黄以外のパスタソースの材料を全て入れ、混ぜ合わせておきます。
・ベーコンがカリカリになったら火加減を弱火にして、そのソースをフライパンに入れます。
・適当に混ぜ合わせたら、そこに茹で上がったパスタを投入し、軽く煽ります。
・ソースとパスタが綺麗に混ざったら、それをどんぶりに移し、卵黄をを加えて混ぜ合わせます。
・皿に盛りつけて、最後にブラックペッパーを適量かけたら、完成です♪



という訳で、完成したのがこちら。
紙だけが知る歴史_d0044012_22273948.jpg

たぶん見た目で解ると思いますが、ちょっとだけ失敗してしまいました。
簡単に言えば、ソースが足りなかったのですよ。

味は決して悪くはありません。
ただ、きっとパスタの量が多すぎたのでしょうね。それと、やはり生クリームがあと大さじ1ほど足りなかった。
そのせいで、パスタならではのツルツルした感じが足りなかったのです。

カルボナーラは、馬鹿でも作れる簡単メニュー。
それを失敗してしまうなんて、情けないですね(汗)。

でも、ずっと食べたかったメニューですので、それなりに満足です♪

日曜日のブログにも書きましたが、本当にカルボナーラが食べたかったのですよ。
で、今日は早く帰ったので、それにチャレンジしたのですが・・・。

今、冷静に考えてみたら、


どうしてカレー味?!


今日は手料理をしようと思って、近所のスーパーに行ってパルメザンチーズを購入して来ました。
ええ、カルボナーラを作るためです。
最初は普通のカルボナーラのつもりだったのですよ。なのに何故か、料理を始めた瞬間、左手にカレー粉が・・・。



・・・ひょっとして、どこかのブログに影響されているのかな?
by crystalgem | 2006-02-23 22:30
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