骨髄移植推進財団より、今回のコーディネートの終了を言い渡す、一通の封筒が届きました。
辛いのでまだ中は良く読んでいませんが、成分結果を確認する限り、血液検査は全て良好だった様です。 素人なので解りませんが、たぶん本当は、移植に何の問題も無い結果だったのでしょうね。 が、駄目でした。結果として、僕は駄目でした。 平成の偽善者は、今回、誰かの命を救えませんでした(涙)。 _| ̄|○ 僕は本気で、今の生活を捨ててでも、この患者さんの命を救うつもりでした。 でも駄目だった。どれだけ想おうとも、僕の偽善は、患者さんまで届かなかったのです(泣)。 でも僕は諦めません。僕の偽善が誰かを救えるまで、僕の気持ちが誰かに届くまで、ドナーである自覚を持ち続けようと思います! 一度ドナーとして失格した人間が、再びドナー登録出来るまで、一年の期間を置かなければなりません。 だからこそ、僕はここに誓います。 これから先の一年間、僕は何があろうとも病院には行かないし、薬も絶対に飲みませんっ!!!(本気で) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ と言う訳で、僕は骨髄移植のドナーにはなれませんでした。 これは『他のドナー候補に決定した』と言うのでは無く、僕が『ドナー不適格者』と判断されたからです。 と言っても、最初に書いた通り、別に僕の血液に異状が見つかった訳ではありません。理由は、現在服用している薬にあったのです。 二週間前の土曜日から始まった、アテローム腫の治療。 それに使われている『化膿止め』が、患者さんに悪影響を与えかねないと判断された為だからだそうです。 (でもドナー検査のとき、担当医師は「これは一時期だけの薬だから大丈夫ですよ♪」って言ってましたけどね?) もしもこれが『他の候補に決まった為の落選』だったならば、きっと僕は素直に喜んでいたでしょう。 ええ、僕よりも遙かに患者さんにの体に適合した、もっと良い別のドナーが見つかったという意味になりますからね。 僕らドナーの目的は、自分がドナーになる事では無く、患者さんの命を救う事。だから、入院して骨髄を提供する人間は、誰でも良いのですよ。 だから、もしも他のドナーに決まったのならば、僕は笑顔でそれをブログに書いていたでしょう。 が、今回は違う。そんなハッピーな結末では無い。 だって・・・。 他の誰かが選ばれたのでは無く、僕が失格になってしまっただけなのですから!(泣) 今回、コーディネーターのDさんから『不適格』の電話を貰ったとき、思わず目の前が暗くなりました。 心のどこかで、微かに感じていた不安、それが現実となって現れた気がしたからです。 ええ、何となくですが、ずっと思っていたのですよ。もしも僕が不適格になってしまったら、一体どうなるのだろう? ・・・と。 というのもですね、実は僕、ずっとこう考えていたのです。 今回のドナー候補、実は、僕一人だけしかいないのでは無いか? ・・・と。 よく調べてみると、患者さん1人に対し、ドナー候補者は最大で5人いるそうです。 しかしその5人というのは、あくまでも『最大で』、です。 最大で5人・・・つまりそれは、裏を返せば、僕1人しかいない可能性だって充分にあり得る事なのですよ。 そして今回の移植コーディネート。 恐らく候補者は僕だけなのだろう・・・僕は心の中で、ずっとそう思っていたのです。 僕がそう思った理由は、登録から候補者決定までの、異常なまでの早さです。 僕のドナー登録が6月17日、そして候補者決定通知が届いたのが8月13日。その間、たったの2ヶ月。 これって、幾ら何でも早過ぎると思いませんか? ネットや小冊子で読む限り、殆どのドナーは登録から数年後、自分がバンクに登録しているのを忘れた頃に連絡が来ていました。 なのに僕が候補に選ばれたのは、バンクに登録してから、たったの2ヶ月目。 この早さの意味する事、それは、 ずっと待っていたHLAの型に適合する人物がようやく現れたので、慌てて『ドナー候補者決定』を通知した。 という風に思えてならなかったのです。 もしも僕の予想が当たっていたならば、今回ドナー候補として選ばれたのは、僕ただ1人だけの筈。 その唯一のドナーが不適格になってしまった今、患者さんに骨髄を提供してくれる代わりのドナーは、もうどこにもいないのです。 そしてドナーを失った患者さんは、その後一体どうなるのか。。。 もしもあと一年間元気で生きてくれていれば、登録が復活した僕が、再びドナーになる事も可能です。 (不適格者の登録が復活するのは、一年後ですから) しかし、もしも間に合わなければ・・・。 ・・・と、こんな事を書くと、『暗い考え方をする奴だ』と思われるでしょうね?(汗) でも、考えれば考える程、そう思えてならないのですよ。運命は、確実にそちらに向かっている、と。 僕は「神様」や「幽霊」や「その他の得体の知れないもの」の存在は、一切信じない主義です。 が、今回だけは何やら不可思議な力が邪魔しているとしか思えない。それほどまでに、流れが奇妙なのです。 僕がどうしてこんな事を考えるのか、こちらの時系列を観て頂ければ、少しは僕の気持ちがご理解頂けると思います。 6/17 赤十字血液センターでドナー登録 8/12 半年ほど前から症状のあった『顔の湿疹』の治療の為、初めて病院へ 8/13 ドナー候補決定通知書受理 9/09 顔の湿疹の治療完了、同時にアテローム腫の治療開始 9/11 ドナー検査当日 9/19 移植コーディネーターのDさんより、電話にて『ドナー不適格決定』の報告 まず注目して頂きたいのは、8月12日と13日です。ドナー候補決定通知が来た13日、そのすぐ前日(12日)に、僕は顔の治療に病院に通い始めました。 それは発症から半年以上もの間、ずっと放置して来た、僕にとってはどうでも良い様な顔の湿疹。 なのに何故か、『骨髄バンクから連絡が来る前日、突如として』、僕は病院に治療に通い始めたのです。 8月12日の土曜日の朝・・・今考えると、あれは本当に奇妙な感情でした。 理由は解りませんが、鏡に映った自分の顔を観た瞬間、唐突に『病院に行きたくなった』のです。 そして向かった先は、『皮膚科』では無く、遠くにある『皮膚科もやっている整形外科』。 近くに幾らでも専門の皮膚科があるのに、何故か僕は、わざわざ遠くにあるその病院を選んだのです。 そして、まるで『僕が病院に通い始めるのを待っていたかの様なタイミング』でその翌日に送られて来た、ドナー候補者決定通知。 もしもこの通知があと一日早ければ、きっと僕は病院に行かなかったでしょう。 ええ、喩えそれがどんな病気だったにしろ、薬や治療に敏感になっていたでしょうからね。 なのに突然、僕は病院に行きたくなった。まるでその翌日に、ドナー候補決定通知が来るのを知っていたかの様なタイミングで・・・。 そうして、顔の湿疹の治療も今日で終わりという9月9日、急激に痛み出したアテローム腫。 もしも病院に通っていなければ、きっと僕はそのまま放置していたでしょう(以前の僕の行動パターンからして、それは間違いありません)。 そしてもしも、今通っている病院が『ただの皮膚科』だったなら、きっと僕は相談もしなかったでしょう。 なのに、たまたま通っていた病院が整形外科だったから、今日で通院も終わりだと思ったから、何となく僕は医師に相談しました。 腫れた患部を指差し、「これは何ですか?」と尋ねただけ。 別に治療して貰うつもりは無かった、ただその正体を知りたかっただけなのです。 その結果、医師はその病気を治す為、僕に化膿止めを処方したのです。 それから2日後の9月11日、ドナー検査当日。 顔の湿疹の治療だけならば、僕は医師やコーディネーターに言うつもりはありませんでした。 しかしアテローム腫の治療により、耳に分厚く貼り付けられたガーゼは、隠し通せる様なものではありません。 なので正直にこの病気の事を話し、現在服用している薬を打ち明けたのです。 結果は前述した通り、『ドナー不適格』の判定です。 馬鹿な事を書いているのは充分に承知していますが、僕にはどうしても、この流れが不自然に思えてならないのですよ。 何故僕は、ドナー候補決定通知が届くその前日に、突如として病院に行こうと思ったのか? 何故僕が選んだ病院は『皮膚科』では無く、家からずっと遠くにある『整形外科』だったのか? 何故アテローム腫が急激に痛み出したのが、ドナー検査の2日前だったのか? 偶然と言ってしまえばそれまでです。ええ、たまたまタイミングが悪かった、運が悪かっただけだと。 しかし、どうしてもこう考えてしまうのですよ。 まるで僕の骨髄を提供させない様、見えない何者かが邪魔をしている様だ、と。 僕は霊的なものは一切信じていませんし、今後も信じるつもりはありません。 でも、今回だけはどうしてもそう思ってしまうのですよ。 本当ならば、僕の骨髄によって救われる筈だった人がいた。そして、それを邪魔した、何者かの存在があったのかのしれない・・・と。 ここではあえて、僕の偽善を妨害した存在を、『悪魔』と言っておきましょう。 ええ、『死神』とだけは、どうしても表現したくありませんので。 そして今回、僕は『悪魔』に邪魔をされた。僕の最高の偽善は、悪魔の手によって阻害されたのですっ!!! もしかしたら、悪魔は本当にいるのかもしれません。 そして・・・。 少なくとも『人に優しい神』は、この世には存在しない。それだけは確実に言えると、今回の事で確信しました。 本日のメニューは「鶏の何かやっているうちに出来たソテーっぽい生姜焼き風味」です。 【所要時間】 ・30分 【材料】 ・鶏もも肉(1枚) ・長葱(1本) ・塩胡椒(適当に) ・生姜(たぶん大さじ2くらい) ・にんにく(1片) ・日本酒(きっと大さじ1くらい) ・味醂(解らないけど小さじ1くらい) ・にんにく醤油(大さじ2) ・蜂蜜(大さじ1/2) ・水(50cc) 【作り方】 ・冷凍庫に入っていた「鶏胸肉」を解凍します。 ・実際に解かしてみたら、それが「鶏もも肉」だった事に気付き、ちょっと焦ります。 ・何を作ればいいのか迷いながら、ぶつ切りにした長葱を、フライパンで焼き始めます。 ・解らないけど、とりあえず鶏肉の表面に塩胡椒して、皮の部分を包丁でグサグサ刺しておきます。 ・小麦粉を表面にまぶそうかと思ったら、小麦粉がどこにも見当たらなくて、仕方なくそのまま焼き始めます。 ・味付けが決まらないまま、生姜を極細の千切りにしたものと、にんにくをスライスしたものを放り込みます。 ・とにかく肉を柔らかくしておこうと考え、日本酒を適量振り掛けます。 ・考えが纏まらないまま、味醂とにんにく醤油を振り掛け、味見をしたら何だかしょっぱかったので、蜂蜜を追加します。 ・何となく焦げ付きそうな気がしたので、弱火にして蓋をします。 ・暫くそのままにして、蓋を開けてちょっとだけ包丁で切ってみたら、中が真っ赤だったので焦ります。 ・とりあえずまた蓋をして、暫くおきます。そうして蓋を開けて、肉の中をチェックしてみたら、またまた真っ赤だったので本気で焦ります。 ・このまま放置したらソースが駄目になると思い、少量の水を加えて、再び蓋をします。 ・段々と面倒になって来て、「もう、半生でもいいや!(汗)」と吐き捨てながら、皿に盛り付けたら、完成です♪ という訳で、完成したのがこちら。 こうして、かなり迷いながら作った一品ですが・・・。 食べてみたら、意外にも焼き加減が完璧で、ナイフを入れると肉汁がジュワッと溢れ出す様な仕上がり。 美味いか不味いか聞かれたら、確実に『美味い』と言える一品です。 ・・・が、理由は解りませんが、何故だかそれが妙に腹立たしく感じました(汗)。
by crystalgem
| 2006-09-22 22:47
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