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銀行預金×封鎖

帳簿を整理していて、妙なものを見付けました。
ブログでは、業界用語はなるべく禁止しているので、ここで説明するのは難しいですが・・・。
一般的に、何て言うのでしょう、これ? 使途不明金、ってのが、一番近いかな?
これを突き詰めていけば、何か楽しいものが見付けられそうな気がしますが・・・それをやったら、たぶん僕はクビです。

でもとりあえず、調べられるだけ、調べてみようと思います(笑)。(←守る者が無い男は気楽だね:笑)


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これは、昨日の出来事です。
昨日の時点では何も思っていなかったのですが、今になって急に不安になって来たので、何となく書き留めておきます。


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昨日の昼休み、生活費を下ろしに、銀行へ行って参りました。
キャッシュディスペンサーにカードと通帳を入れ、暗証番号を押します。
そして必要金額を入力し、現金が出て来るのを待っていました。

機械の奥から聞こえて来る、通帳に記帳するプリンターの音。それは僕が驚く程に長く、いつまでも続きます。
きっとここ最近、あまり銀行で記帳していなかったせいで、書き込む項目が多いのでしょうね。
そうして暫く待ち、ようやく記帳が終了・・・と思いきや、画面に何やらメッセージが現れていました。

『通帳が一杯になりました。窓口で新しい通帳をお受け取りください』

どうやら今まで使っていた通帳が、一杯になってしまった様です。
思わず心の中で舌打ち。一気に気分が落ち込みました。
と言うのも、実は僕、銀行の窓口に行くのが嫌いなのですよ。

理由はたった一つ・・・窓口のお姉さんの冷たい視線が嫌だから(涙)。

何しろ安月給の僕です、貯金だってそんなに多くはありません。
まあここ数年、新しい車が欲しくてコツコツ貯めた金が、それなりの金額にはなっていますけどね?
しかし30代独身男の貯金にしては、標準よりもかなり少ない額の筈です。それを窓口のお姉さんに見られ、『ふんっ』と鼻で笑われるのが嫌だったのですよ。
(ってまあ、実際にお姉さんが鼻で笑う筈は無く、これは僕の勝手な思い込みですけどね?:汗)

窓口に古い通帳を差し出し、「一杯になってしまったので・・・」と言います。
するとお姉さん、笑顔でそれを受け取り、「少々お待ち下さい」と一言。
そしてお姉さんそれを広げ、金額を観るなり、鼻でふんっ・・・って事は、流石にありませんでしたが(汗)。

とりあえず前にあるベンチに腰を下ろします。
そして、無造作にそこに置いてあった雑誌『女性自身』を開きました。

早く終わらないかな~。

雑誌を目にしながらも、実際には文字など読んでいません。ただ心の中で、一秒でも早く処理が終わる事ばかりを考えていました。
今僕の通帳を処理しているお姉さんは、年齢はきっと20代後半くらいでしょう。
そんな若さでも、きっと年収は僕よりも上の筈です。ええ、銀行員は給料が高いですからね。
そんな高給取りのお姉さんが僕の預金残高を見れば、きっと呆れてしまうでしょう。ええ、それは間違いありません。(←被害妄想です)

そうして待つ事およそ2分。「crystalgem様~」の声に顔を上げると、お姉さん、僕の顔を見ながらにっこりと微笑みます。
随分早い処理だな~。
感心しながら立ち上がり、お姉さんの元へ。するとお姉さん、何やらパンフレットを差し出し、こう言いました。

「もしも今のご預金を、数年間使用されるご予定が無いのでしたら、国債などは如何ですか?」

・・・は? 何ですかいきなり?!

話を聞くと、どうやらこの銀行では今、国債を販売しているのだそうです。
で、僕が勧められたのは、固定金利の5年物。

【念のため解説】
 国債:日本が財政上の必要から発行する債券。平たく言えば、国の借金。貸し主は、我々国民。
    相手が日本なので、余程の事(クーデターとか)が無い限り、踏み倒される心配は無い。
    但し国債は通常の定期預金よりも預け期間が長く、昔は10年間だった(今は2年と5年もあります)。
    購入した国債は銀行の固有資産では無いので、ペイオフ対策として購入する人も多い。


年利を聞くと、5年間固定金利で、税抜き前1.01%だそうです。
つまり100万円預ければ、一年間で10,100円の利息が貰えるという訳ですね。
(まあ、税金が引かれるので、実際に手元に来るのはその8割くらいですが)
しかも、最小金額はたったの一万円。サラリーマンなら、誰でも気軽にチャレンジ出来る金額です。

悪く無い話だな、そう思いました。
ええ、新しい車が欲しいとは思っていましたが、それだって今すぐに必要な訳ではありません。
特に今すぐお金を使う様な予定も無いし、ただ馬鹿みたいに銀行に入れておくよりは、少しでも利息が高い方がいいですからね。

「では、○○万円買いましょう」

その時僕が口にしたのは、この銀行に預けてあった預金額の、ほぼ全額です。
決断に要した時間は、約10秒。ほぼ即決でした。
というのも、この話をお姉さんから持ちかけられた瞬間、僕の頭の中にこんな会話のストーリーが出来上がったからです。

 友人「crystalgemって、今、貯金どれくらいある?」
 僕「え、僕? 全然無いよ。ほぼ無一文」
 友人「無いって・・・借金でもしてるのか?」
 僕「いや、現金としては残して無いって意味さ。
   実は財産全部、国庫債券に変えてるんだよね。
   今の時代、銀行に金を預けているだけなんて、馬鹿のする事だろ?
   半分は国債、半分は投資信託にするのが常識。財産は、賢く運用しなくっちゃね。あーっはっはっはっは(高笑い)」

少ない財産を、少しでも多く見せかける為のハッタリです。
ええ、こう答えれば、例えそれが数十万円だったとしても、相手からは数百万円から数千万円もの資産を持っている様に聞こえますからね。
そう考えた瞬間、この手は使える! と思ったのですよ。

こうしてあまり深く考えもせず、僕の銀行預金は、ほぼ全て国債に変わってしまいましたとさ。めでたしめでたし♪


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そして一晩経った今、冷静に考えてみると。。。

僕が買った国債は、5年で満期を迎えるタイプです。
そしてその国債には、『原則として2年間は、現金に変換する事が出来ない』という決まりがあるのです。
つまり、こうして改めてこの事実を整理してみると・・・。


今の僕・・・ひょっとして、銀行預金ゼロ?!(焦)


ま、まあ、本当に全額を国債に投資してしまった訳ではありませんので、多少の金は銀行に残っています。
しかし、それは本当に僅かな額。数ヶ月分の電気・ガス・水道代の分だけを残した、本当の少額だったのですよ(汗)。

でも、もしも今、すぐにでも金が必要になったら?
例えば病気で入院したり、事故を起こして何かを弁償しなければならなくなった時。
・・・僕の手元には、僅かなお金しか残っていないのです(汗)。

国債は定期預金とは違います。
もしも今すぐ現金が必要になったとしても、途中で下ろすことなど出来ないのですよ!(泣)
なのに、預金額の殆どを国債につぎ込んでしまった僕。
しかも、それを買うと決めたのは、お姉さんの話を聞いた10秒後って・・・(汗)。



財産はあります。ええ、国債という形には変わっていますが、確かにそれは僕の財産です。
しかし・・・。

もしもの時、それに耐えられるだけの余力は・・・これから先二年間の僕にはありません!!!(焦)
by crystalgem | 2006-05-30 23:38
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