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吹き溜まりに潜む恐怖

今日は暦の上では「小寒」、これから2月3日の節分までが、一年のうちで最も寒くなる季節だと言われています。
正直、この季節は・・・。

僕が、一番嫌いな季節です!(←北国の人間のくせに、寒がりだからね:笑)


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これは今日、仕事での移動中の出来事です。


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今日の午前中は、曇り空ながらも風も無く、比較的穏やかな天候でした。
その時僕が走っていたのは、真っ直ぐで見通しの良い田舎道。
なのに何故か、事故が多発するという、不思議な道です。

まあ、事故の理由は容易に想像が付きますけどね?

どうせ見通しの良さに調子に乗り、スピードを出しすぎた挙げ句、アイスバーンに弾かれて路外逸脱するのでしょう。
ええ、これは北海道の冬道の恐ろしさを知らない、素人がやりそうな事です。

僕はその辺の事が良く解っていますので、決して無茶はしません。
ええ、例え見通しが良かったとしても、危険はどこに潜んでいるのか解りませんからね。
なのでこんな日は、のんびり走るに限るのです。

そうして、ゆっくりと走っていた時の事です。
俄に天候が変化し、突然横からの強い風が吹き始めました。
それと同時に、目の前が真っ白になります。はい、北海道の冬の名物、地吹雪です。

が、地吹雪と言っても、今日のそれはごく軽いもの。少々前が見づらくなる程度で、運転には全く支障の無いレベルでした。
なので気にせず、そのまま走り続けます。
と、その時です。突然、車の左タイヤが何かを踏み、車が小さく振動しました。

・・・氷の塊でも落ちていたのかな?

そう思いましたが、バックミラーのどこを見ても、氷の欠片は見えません。
まあ、きっと白い氷だったので、見えづらかったのだろう。そう思う事にしました。
と、次の瞬間。


突然、僕の車が大きく跳ねたのです!


一瞬、何が起きたのか理解できず、周囲を見渡します。
そして慌ててバックミラーを観ますが、そこには氷の欠片も落ちておらず、ただ白い道が伸びるだけでした。

今走っていた時には、道路には何も落ちていなかった、それは間違いありません。
だって、先程の振動を受けてから、更に慎重に道路を見ながら走っていましたからね。
しかしたった今、確かに車の左タイヤは何かを踏みました、そして軽くジャンプしました。ええ、間違い無く、そこには何かがあったのです。

運転は、先ほどの安全運転よりも、更に慎重なものになりました。
が、その後も車の左タイヤは、何かの段差を踏むたびに、大きく振動するのです。
何も無い、一面真っ白な路面。存在しない筈の『何か』の振動を、タイヤは確実に拾って行くのです。

・・・一体、何が起きているんだ?!

訳も解らず、その道を走り続けました。
そして一瞬の晴れ間が訪れた時、僅かに見えたその影に、ようやく振動の正体に気づいたのです。
そこにあった、目には見えない段差。


その正体とは、強い横風によって作り出された雪の砂丘、純白の『吹き溜まり』だったのですよっ!!!


吹き溜まりに潜む恐怖_d0044012_2248211.jpg←イメージ画像です。一応描いてみましたが、これ以上の説明画像は描けませんでした(汗)。
 ちなみに実際には、肉眼ではこれが全て真っ白に見えています。

・・・。

えーと、イラストはともかくとして・・・(汗)。

こんなイメージをしてください。
例えばハンドルを握っていて、道路の左側から巨大なカタツムリの尻尾が伸びている。それは周囲の風景と溶け込み、そこに存在する事を認識出来ない、と。
それが、『雪の吹き溜まり』です。

一面真っ白な世界、そこに作り出された吹き溜まりは、肉眼で判別するのが難しいほど、周囲の風景に溶け込んでいました。
しかもそれは、道路全体に広がるのでは無く、所々に筋状の丘を作り出していたのです。
ハンドルを握る者にその存在は解りません。実際に走っていて、その段差を踏んだ時、始めてそれに気づくのです。

それに気付いたならば、取る行動はたった一つ。
ええ、見通しのいい道ですので、道路の中央側を走れば良いのですよ。
対向車が見えたならば、左側に寄せればいい。ただ、それだけの事です。なので、さほど不安にも思わず、その吹き溜まりを通過して行きます。
が、そこで思いました。

ここは事故多発地帯。原因は、冬道を知らないドライバーのミステイク。
・・・本当に、それだけか?



もしかしてこの一連の事故に、この『吹き溜まり』が関わっているのでは無いか? と。



勿論、これは僕の勝手な想像です。
しかし、局所的な吹き溜まりによって、危険を感じたのも事実。。。

解りませんが、「見通しの良い真っ白な道」・・・次からは、今まで以上に慎重な運転を心がけようと思います。
by crystalgem | 2006-01-05 22:51
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