人が元気になれる要因、それは沢山あります。
美しい風景だったり、楽しい想い出だったり、好きな音楽だったり、美味しい食べ物だったり、優しい言葉だったり。 そして、文字だったり。 元気を取り戻すきっかけは、意外に身近にあるものですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ えーとですね、今日はちょっと疲れていて、あまり印象に残った出来事がありませんでした。 なので、これは昨日の夕方の話です。 --- ハンドルを握る前方、遠くに見える右側の歩道の端に、一匹の猫の姿がありました。 何となく、くたびれた様子の猫。どうやら、年老いた野良猫の様です。 見つめる中、猫はのんびりと、道路に向かって歩いていました。 ・・・危ないな、止まった方がいいかな? そう思った時、前方から一台の対向車が。 どうやら対向車も猫の存在に気付いたらしく、スピードを落としはじめた様子です。 そうして僕と対向車がスピードを弛める中、その猫は車道に向かい、悠然と歩き続けていました。 まだ距離もあるし、このまま走り続けても轢く事は無いと思うけど・・・止まった方がいいかな? そんな事を考えながらも、車を止める事も無く、ノロノロと走り続けていました。 そうしてその猫の行動を眺めていると、その猫は道路の端まで来た途端、対向車をチラリ。そして、道路脇すぐの所に座り込みました。 どうやら車が来たのを見て、歩くのを止めた様子です。 ・・・ほう、車が通り過ぎるのを待つつもりなんだな? うん、なかなか賢い猫だ。 僕も一旦は減速したものの、猫が座った姿を見て、再びアクセルを踏み込みました。 タイミング的に、どう考えても猫を轢く事は無いと思いましたので。 そうしてその場を通り過ぎ、何となく覗き込んだバックミラー。 どうやら先ほどの対向車は、猫の座った場所があまりにも車道に近かった為、完全に停車した様です。 いい人だな・・・対向車のドライバーの行動に、そう思いました。 だって、たかが一匹の猫のために、わざわざ車を停車させたのですから。 まあ、轢きたくない気持ちも解りますが、あのタイミングなら充分に走り抜けられた筈なのです。 なのに、猫を気遣い、車を停止させた。きっとあの車のドライバーは、優しい心の持ち主なのでしょうね。 そんな事を考えながら、バックミラーを見つめていました。 すると、停車している対向車の影から、さきほどの猫がのんびりと横断して来るのが見えたのです。 バックミラー越しに見る猫。本当にのんびりと、道路を横断して行きます。きっと対向車が道を譲ってくれたので、安心して横断しているのでしょうね。 対向車が走って来るのを見て、座り込んだ一匹の猫。そして、その小さな存在を無事に通過させるべく、停車させた対向車のドライバー。 人間と猫。 互いに違う種類の生き物でありながらも、互いを尊重しあった瞬間の、心温まる風景。 今思い出してみたら、何となく、ほのぼのした光景だったと思います(笑)。
by crystalgem
| 2005-09-22 22:56
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